将来に渡り、
残存歯と口腔全体を守るインプラント
インプラントは、天然の歯と同じような咬む力や歯列を取り戻すことができる優れた治療法です。
ただし、そのインプラントの効果を快適に長く維持させるためには、
まず、その土台となる歯ぐきを健全な状態に整えることが重要です。
当院では、せっかくのインプラントを台無しにするインプラント周囲炎などの術後トラブルを回避し、
将来にわたって口腔全体の健やかさを維持するためのインプラント治療を実現します。
インプラントとは
インプラントは、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、
その上に人工歯(上部構造)をかぶせることで、失った歯の機能と見た目を取り戻す治療です。

「自分の歯に近い感覚でしっかり噛める」「見た目も天然歯と変わらない」「他の歯に負担をかけない」など、
他の治療法と比較して、強度・耐久性・審美性からみても優れています。
また、毎日の適切なブラッシングに加え、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けることで、
20年・30年と長期にわたって使い続けられるのも特徴です。
入れ歯・ブリッジとインプラントの違い
入れ歯 | ブリッジ | インプラント | |
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残っている歯に金具をかけて 人工の歯で補う ![]() |
両隣の歯を削り、型をとったあとに ひと塊のつながった歯を入れる ![]() |
顎の骨に人工の歯の根を埋めて、 それを土台にして歯をつくる ![]() |
|
見た目 | 部分入れ歯の場合、 金属のバネが目立つ場合がある |
保険診療の銀色(メタル)素材の場合、口を開けると目立つ | 天然の歯に近い仕上がりになる |
噛む力 | 噛むことで痛みを感じやすく、 天然歯の約20-30%程度になる |
支えとなる歯の状態で異なるが、 天然の歯の60%前後の力になる |
天然歯とほぼ同じ力で噛める |
違和感 | 取り外しが必要・異物感が強い 食べ物が挟まる場合がある |
少ない 味覚の変化はほぼない |
ほぼない 味や温冷の感覚にほぼ変化なし |
他の歯への影響 | 部分入れ歯の場合、 バネをかける歯に負担がかかる |
橋渡しの土台となる両側の歯を 削る必要がある |
他の歯に影響しない |
外科的処置 | 手術は必要なし | 手術は必要なし | 手術が必要となる |
費用 | 保険が適用となる ※素材・仕様によって保険適用外 |
保険が適用となる ※素材によって保険適用外。 |
保険適用外のため、 費用が高くなりやすい |
当院のインプラント治療
当院では、安易に抜歯しインプラントを埋入する治療は行いません。
見た目の美しさはもちろん、できるだけ長く快適に使うことができ、
他の歯や口腔全体のバランスを守る役目も果たすインプラントをご提供いたします。
専門性の高さ

外科手術を伴うインプラント治療には、高度な技術と専門的な知識が必要になります。
近年、インプラント治療は多くの歯科医院でも行うようになってきましたが、担当する歯科医師の経験や技術には大きな差があります。インプラントには、単に埋入する技術だけではなく、快適に長持ちさせるための知識・技術も重要です。
当院の院長は、AIAI(国際インプラント学会)認定医であり、また、その土台となる歯周病治療における臨床歯周病学会認定医として、臨床30年以上の経験と知識を有します。当院では、天然歯と同様の見た目の美しさはもちろん、歯周病やインプラント周囲炎についての豊富な経験と知識を活かした、将来にわたって安全で快適なインプラントをご提供いたします。
歯周組織への対策

近年、せっかく入れたインプラントを失ってしまう人が増加しています。
そもそも歯を失う一番の原因は「歯周病」とされています。歯周病で歯を失った場合の選択肢の一つがインプラント治療ですが、その歯周病を治さないままインプラントを入れてしまうと、インプラントに生じる歯周病に似た症状「インプラント周囲炎」を引き起こします。
また、他の歯が歯周病に侵されてグラついていると、インプラントばかりに噛む力が集中し、過重な負担がかかることでインプラントが抜けることにつながります。
そのため当院では、インプラント治療において、徹底的な歯周病対策を施しています。
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インプラントの前に、まずは歯周病治療
インプラントの最大のリスクは歯周病、つまりプラークです。
そのため、まずは歯周病治療をおこない、インプラントを埋入する部分を含めて、歯周組織を健全な状態に整えたうえでインプラント治療を行います。 -
清掃性にこだわったインプラント
埋入したインプラントが、歯磨きしづらくプラークが溜まりやすい形状であれば、インプラント周囲炎を発症してしまいます。当院では、清掃性を保ちやすいインプラントをご提供します。将来、看護での口腔ケアを受ける際にも有効です。
万全の治療体制
インプラントは外科手術です。そのため、安全面や衛生面はもちろんのこと、
患者さまにとっても安心・信頼いただける治療体制を備えています。
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麻酔科専門医による静脈内鎮静法
インプラント手術の痛みや不安を緩和する静脈内鎮静法を導入しています。全身麻酔とは異なる、うたたねをしているようなリラックスした状態で手術を終えることができます。
当院では、愛知学院大学歯学部麻酔科より招致する麻酔専門医の立ち合いのもと、患者さまの血圧や心拍数を確認しながら麻酔を行います。 -
専用の手術室・回復室
当院では、インプラント手術の際に専用手術室を使用します。歯科医師や助手、麻酔専門医がスムースに動ける広いスペースに、患者さまにあわせて調整できる専用手術台や手元に影のできない手術用照明などの設備を備えています。
術後には、手術台に寝たままで移動できるリカバリールーム(回復室)で、麻酔が覚めるまで休息していただけます。
インプラント治療の流れ
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1カウンセリング・簡易検査
当院のインプラント治療について、ご説明いたします。
費用や治療期間、アフターケアなどについての患者さまの不安や不明な点を少しでも解決できればと思います。
簡単な口腔内の診査を行い、次にレントゲン検査を行います。その後、歯型の模型を採取し、手術に関する説明や費用、術後についてご説明いたします。 -
2精密検査
安全で正確なインプラント手術を行うため、口腔内の状態はもちろん、顎骨の状態についてもしっかりと検査を行います。骨の状態によっては、正確な顎骨の状態を把握するため、CT撮影を行います。
全身の健康状態もきちんと把握しないといけないため、他の科を受診している、主治医がいるなどは事前に教えていただけると幸いです。 -
3診断・治療計画の説明
検査結果を総合的に診て、患者さまに最適な治療計画を立てます。
また、どの部位にどんな長さのどのような種類のインプラント体を埋入するかなどを考え、症状に適した手術法をきちんと選択し、成功へとつなげていきます。 -
4前処理
手術をするためには、口腔内を清潔に保つ必要があるため、ブラッシング指導も行います。「今さらブラッシング指導なんて…」と思われがちですが、大切なのは日々のケアです。
歯周病治療が必要な方やむし歯がある場合には、まず、治療を行います。インプラント治療で一番大切なことは、口内環境をしっかりと整えることです。 -
5インプラント手術
当院では、インプラント治療の前の歯周病治療時に歯肉や骨の造成を行っておりますが、手術の負担を減らすためにインプラントの埋入と並行して行うこともあります。
一般的には2回の手術を行いますが、患者さまの口腔内の状態に応じて、抜歯したその日にインプラントを埋入する1回法も採用しています。インプラント手術の流れ ▶ -
6メンテナンス
天然の歯でもケアを怠れば歯周病にかかるように、インプラントも清掃状態がよくなければ歯周病のようなインプラント周囲炎に陥ります。
そのような状態を防ぐためには、常に点検や清掃を行わなければなりません。当クリニックでは、1~3ヶ月に一度お越しいただき、お口の状態のチェックや定期的なクリーニングを行い、常にお口を良い環境にキープし続けます。
インプラントの手術には1回法と2回法と呼ばれる2つの方法があります。
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- 1回法
- 抜歯したその日にインプラントを埋入することで、一度の外科手術で治療が終わり、患者さまの身体・精神的な負担や時間・費用を軽減することができます。
ただし、インプラントが骨と確実に結合するまでに細菌感染する可能性や、インプラントの骨結合に悪影響を及ぼす場合があります。
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- 2回法
- インプラントを埋め込んだ後、歯茎の上から閉じ合わせ完全に埋没させ骨が結合してから、再度手術を行います。
インプラントを埋入すると同時に、歯周病によって減退した歯肉や骨を補強・再生でき、骨結合までの間に細菌感染するリスクを削減できます。
手術は2回必要になりますが、より安全で確実度の高い治療法といえます。
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11回目手術:インプラント体の埋入
局所麻酔をして、インプラント体(人工歯根)を埋め込む手術をします。
術後の患部のはれは手術の2日後がピークで、4日後から少しずつ落ち着いてきます。1回法の場合は、この1回目手術でSTEP3のアバットメント装着を同時に行います。 -
2治癒期間
インプラント体を顎骨にしっかりと生着させます。
これまでは、上部構造を作るまでに3~6ヶ月程度期間が必要でしたが、インプラント体の改善や多くの症例を検証したことにより、術後すぐに上部構造の作製をすることができるケースもあります。
また、お口の審美的な部分をカバーするため、生着するまでの間はインプラントの上に仮歯を入れておりますので、ご安心ください。 -
32回目手術:アバットメント装着
インプラント体と顎の骨が結合したら、歯肉を切開し、インプラント体のカバーを外して、人工歯を取り付ける土台となるアバットメントを装着します。
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4人工歯の型取り、仮歯の装着
お口の中の型取りを行い、アバットメントに装着する人工歯の製作を始めます。
まずは仮歯を製作してかみ合わせを調整し、最終的に装着する人工歯を精密に仕上げていきます。 -
5人工歯の装着
アバットメント装着の際に切開した歯肉の完治が確認できたら、最後に人工歯を取り付けます。仮歯をもとに製作した人工歯をアバットメントの上に装着し、入念にかみ合わせをチェックしたら、インプラント手術が終了となります。
インプラント費用

無料保証期間 10年間
オプション費用 | |
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静脈内鎮静法 | 60,000~80,000円 |
骨造成 | 50,000~100,000円 |
ソケットリフト | 100,000~150,000円 |
サイナスリフト | 150,000~200,000円 |